2つの国内最大級のプラットフォームを相互連携するプロダクト推進のススメ方

はじめに

出前館 事業推進本部でプロダクトマネジャー(PdM)として、あらゆるプロダクトの企画を行っている間宮(まみや)と申します。

私たち出前館は、「テクノロジーで時間価値を高める」をミッションに掲げ、日本最大級デリバリープラットフォーム『出前館』を開発・運営しています。 出前館では、独自のアプリやWebでサービス提供をしているだけではなく、2020年にLINEグループ(現:LINEヤフー)と資本業務提携を締結し、フードデリバリーでNo.1を目指すためLINEヤフーとのシナジーを生かした取り組みを実施しています。

今回は、その取り組みについてお伝えできればと思っています。

出前館とLINEヤフーが協業して行っている取り組みと効果

LYPプレミアム会員向けに提供している出前館の特典概要

出前館では、LINEヤフーが提供しているLYPプレミアム会員(※1)を対象に毎月内容が変わるお得な限定特典(クーポン)を提供しています。

この取り組みは、日常のさまざまな食事シーンにおいて、ユーザーのみなさまにより身近で気軽に出前館を体験していただくことを目指したものです。

【現在の特典内容(※2026年7月時点)】

  • 特典1: 一部対象店舗でご利用いただけるクーポン
  • 特典2: 1,200円以上の注文でご利用いただけるクーポン

この協業を最大化するため、出前館とLINEヤフーでは、お互いのプロダクトやアセットを活かしたシームレスな動線設計を行っています。

  • 出前館側の取り組み: 出前館のランディングページ(LP)内に「LYPプレミアム」への登録動線を構え、会員獲得(誘致)を推進しています。

  • LINEヤフー側の取り組み: すでにLYPプレミアム会員であるユーザー層に向けて、LINE公式アカウントなどを活用し、出前館の利用を促すアプローチを行っています。

※1 LYPプレミアム会員(LYPプレミアム スタンダードプラン及びLYPプレミアム with Netflix(LYPプレミアム with Netflix 広告つきスタンダード、LYPプレミアム with Netflix スタンダード、及びLYPプレミアム with Netflix プレミアム))が出前館の特典対象

取り組みによる効果

この取り組みを実施することによるシナジー効果として、

  • 出前館 ➔ LYPプレミアムへの送客: 既存の出前館ユーザーの方が、よりお得にデリバリーを楽しむために「LYPプレミアム」へと入会する流れ。

  • LYPプレミアム ➔ 出前館への送客: すでにLYPプレミアム会員であるユーザーの方が、特典をきっかけに出前館を新しく使い始めたり、利用頻度が向上したりする流れ。

特に、私たちが開発・運用を担っている特典LPやアプリ内の導線設計が非常に効果的に機能しており、毎月約数千人規模の出前館ユーザーが新たにLYPプレミアムへ入会しているという、大きな成果に繋がっています。

取り組みの成果物と進め方

LYPプレミアム会員向けに、出前館のアプリやWebでさまざまな成果物を開発しています。
画面としては、大きく3つあります。

  1. ランディングページ(画像①)
  2. アプリ起動後のモーダル(画像②)
  3. 会員マイページのバナー(画像③)

上記画面について、出前館で開発/提供している画面のため、毎月の特典内容に合わせて更新をかけています。

毎月の特典更新を支える、社内外の連携体制

本プロジェクトで提供している特典LPは、出前館側で内製開発・運用を行っています。毎月の特典内容の更新に合わせて「常に変化し続けるプロダクト」であるため、リリースして終わりではなく、継続的な改善のサイクルを回し続けることが求められます。

このダイナミックな運用を支えるため、私たちは「社内(出前館)」と「LINEヤフー」の2つの軸で密なコミュニケーションをとり、週次で定例会議を行なっています。

出前館社内の定例会議では、企画や経営戦略メンバー、そして開発メンバーが垣根を越えて集まり、毎月のLP更新についての会話や取り組みについて議論を行っています。これにより、ビジネスの意図が開発にダイレクトに伝わり、アイディアも反映されやすい土壌ができています。また、経営戦略メンバーが参加することにより、KPIの数値指標を追いながら議論をするので、PdMとしての知見や視野も広がります。 実際に、"全社の売り上げ目標に対して、このプロダクトがどれだけのインパクトを与えるのか" や LTV(顧客生涯価値)といったユニットエコノミクスに基づいた事業指標の理解が深まりました。また、企画推進においても、経営戦略メンバーの視点を取り入れ、ビジネスインパクトに直結する定量データを徹底的に分析した上で検討を進める習慣がより一層身につきました。

一方、LINEヤフーとの週次定例会議では、さらに高い視座での協業が行われています。出前館の経営戦略メンバーも交え、両社が目指すKPIの数値推移を追うだけでなく、今後の大きな施策の方向性についてもディスカッションを重ねています。 同じ熱量でビジネスの成長をコミットし合える環境は、刺激的な経験となっています。

実際の業務フローにおいては、出前館内部のさまざまな部門(営業・経営戦略・デザインなど)と協業し、掲載店舗の選定、クーポン情報、デザインなどを検討します。これらが確定した段階で開発部門へバトンタッチし、開発メンバーと確認しながらリリースへと繋げます。

さらに、掲載店舗が決定したタイミングに合わせて、LINEヤフーの担当者と連携し、LINE公式アカウントの配信準備も同時に進めます。

UIだけじゃない、LPの裏側に組み込まれたシステム機能

ランディングページですが、UI(見た目)のデザイン以外にも、以下のようなシステム機能の開発・運用を行っています。

  • ユーザーの会員判定システム
  • クーポンの付与ロジック
  • LYPプレミアム登録動線の最適化


【具体例】スムーズな特典受け取りを実現する「会員判定」の仕組み
LYPプレミアムユーザーが出前館の特典を受け取れるよう、裏側では2つのステップによる会員判定を行っています。

  • Step 1:出前館会員の確認(自社プラットフォーム)  ユーザーがLPにアクセスした際、まずはログインまたは新規会員登録を行っていただき、出前館の会員であることを確認します。
  • Step 2:LYPプレミアム会員の判定(API連携)  Step 1の完了後、LINEアカウント連携などを通じて、LINEヤフーが提供するAPIへと確認を入れ、ユーザーが「LYPプレミアム会員」であるかを判定します。

企業間の枠を超えた協業と、出前館だからこそ得られるシナジー

「LYPプレミアム」にはさまざまなプランが存在し、時には新しいプランが新設されることもあります。そうしたアップデートの際には、LINEヤフーから案件の相談を受け、要求定義からリリースに至るプロセスを一緒に推進します。

現在、出前館にはLINEヤフーからの出向メンバーも多く在籍していますが、このように「出前館にいながら、LINEヤフーのメンバーと協業し、大きなプロダクトを動かせる」ということ自体が、大きなシナジーであり、魅力だと感じています。

まとめ

私たち出前館は、フードデリバリー領域における圧倒的No.1のプラットフォームを目指し、日々挑戦を続けています。今回の「LYPプレミアム会員向け出前館特典」はその挑戦のうちの1つであり、引き続きLINEヤフーとの強力な協業シナジーを最大限に活かしながら、より多くのユーザーのみなさまへ新たな価値を提供し続けていきます。

今後も、ユーザーの方には、出前館サービスを通じてより良い体験をしていただけるよう、サービスの進化・改善に努めていければと思います。

おわりに

採用情報

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