KPTで挑戦を学びに変える ~ 出前館の振り返り文化 ~

はじめに

こんにちは、出前館のCPO統括部 プロジェクトマネジメントグループに所属している伊藤と申します。

今回は、プロジェクトのリリース後に実施した振り返りの様子をご紹介します。
出前館では、日々新しい挑戦を積み重ねながら、よりよいサービス体験をユーザーの皆さまにお届けしています。
その過程で大切にしているのが「学びをチームで共有し、次につなげる文化」です。


出前館の開発体制

出前館のシステムはマイクロサービスアーキテクチャを採用していて、各コンポーネント毎に企画・エンジニア・QA・デザイナーなどの役割を担う担当者がアサインされてチームが組成されています。
また、「コンシューマー」「デリバリー」「マーチャント」「プラットフォーム」「業務システム」などのプロダクトを提供しており、プロダクト毎に専門チームが存在しています。

プロジェクトチームは、担当領域の専門性を活かしながら、ステークホルダーによりよい価値を提供するために、議論を重ねながらシステムリリースを目指していきます。
この様に担当や役割が異なるチームがプロジェクトを通して得た、学びを共有していき次に活かす取り組みの一環として振り返りを実施しました。

プロジェクトの概要

LYPプレミアム会員向けに、出前館サービスの利用特典を提供する機能を実装するプロジェクトになります。
出前館をご利用時のペインポイントである送料負担を解消する特典(※1)を提供することで、より気軽に使っていただけるサービスを実現しました。
特典提供は、期間中(※2)に利用できる付与型の送料無料クーポンが発行されます。

※1『出前館がお届け』の2,000円以上のご注文に限り
※2 第1弾:2025年10月01日 ~ 10月31日 / 第2弾:2025年11月01日 ~ 2025年11月30日 『未定』

振り返りの進め方

振り返りでは、ただ「良かった点・課題点」を出すだけではなく、

  • 学びをどう次に活かすか
  • チームがさらにパフォーマンスを高めるにはどうすればよいか

という観点を意識した進行にしました。

準備

事前にBox Canvasにボードを作成して、GoodとProblemの記載を依頼しました。
また、心理的安全性を担保するために「どんな意見でも歓迎する」「個人を責めず組織の改善にフォーカスする」といったルールを共有しつつ進行しました。

アジェンダ
  1. 目的と依頼事項
  2. Goodの共有
  3. Goodの中からKeepを選定
  4. Problemの共有
  5. Problemの中からTryを選定
  6. Tryの議論・深堀
  7. クロージング
目的の定義
  • 振り返りを実施することで今後のみなさんのよりよいパフォーマンスにつなげる
  • 改善のサイクルを実施することで、高い品質のプロダクト構築や業績向上につなげる
依頼事項&依頼タスク
  • どんな意見も歓迎なので積極的に発言
  • 特定の個人を責めるのではなく組織として改善する内容の発言
  • 事前にGoodとProblemの記載を参加者向けに依頼
ボード:GoodとProblemの記載後

実践

ファシリテーターが一方的に進行するのではなく、参加者全員が主体的に意見を出す参加型スタイルに切り替えて実施しました。
参加型スタイルに切り替えたことで、活発に意見交換ができました。

まとめ

よかったこと

  • 参加型にすることで、活発な意見交換ができた
  • オンラインとオフラインのハイブリッドで開催しましたが、オフラインの方がより活発なやりとりができた

改善点や課題

  • Tryに多くの時間を費やすように時間を確保する(Tryの深堀が十分にできなかった)
  • GoodとProblemを事前記載が少なく、アプローチの改善をすすめていく
  • 発言しやすい状況を作り、多角的な視点を引き出せる環境作り

さいごに

出前館では、「ユーザー価値に直結するチャレンジ」に日々取り組むことができます。

  • サービス規模が大きいからこそ、1つの改善が多くのユーザー体験に直結する
  • プロダクトも組織も多様で、専門性を活かしながら協働できる
  • 振り返りや改善を文化として大切にし、チーム全員で成長を目指せる

「ただの開発」ではなく、「事業や社会にインパクトを与える挑戦」を一緒にできるのが、出前館で働く大きなやりがいです。

出前館では、一緒に働く仲間を募集しています。
カジュアル面談も実施しておりますので、少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひ採用ページもご覧ください。
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