Tech-Verse 2025に参加してきました!

こんにちは!LINEヤフーから出向し、株式会社出前館プロダクト本部で出前館Webのフロントエンド開発に携わっている宇賀と申します!

先日、LINEヤフー社のテックイベント「 Tech-Verse 2025 」に参加してきましたので、今回はそのレポートをお届けいたします📝

Tech-Verseとは?

LINEヤフー株式会社が主催するエンジニア・デザイナー・プロダクトマネージャー向けの技術カンファレンスです(参考: LINEヤフーの技術カンファレンス「Tech-Verse 2025」速報レポート )。
本イベントはオンライン配信も実施されており、アーカイブYouTubeLINEヤフー Techチャンネル で公開されています。

当社も「 出前館の大変革:React NativeからFlutterへの大胆な移行戦略 」というテーマで野山が登壇しておりましたので、見逃した方はぜひアーカイブをチェックしてみてくださいね👀📢

Tech-Verse 2025は二日間にわたって開催されていました。
Day1とDay2はそれぞれ次のようなトピックを扱っていて、私が参加してきたのは二日目です。

Day1 Day2
  • AI
  • Security
  • Server Side
  • Private Cloud
  • Infrastructure
  • Data Platform
  • AI Use Cases
  • Frontend
  • App
  • Design
  • Product Management
  • Engineering Management

今回は私が実際に参加したいくつかのセッションと、会場の雰囲気についてご紹介したいと思います。

注目のアクセシビリティ

過去の記事 でもご紹介していますように、ライフインフラを目指す当社でもアクセシビリティに関する取り組みについては進めておりますが、世界的にも大変重要なトピックです。
私も普段からWebアクセシビリティには高い関心を持っており、アクセシビリティ関連は今回とくに注目していたセッションでした。

Day2ではアクセシビリティに関するセッションが3つ発表されています。

タイムテーブルの都合上2つ目までしか実際に参加できませんでしたが、どちらも大盛況。
会場に入りきれなかった人はオンライン配信で視聴する姿もみられ、アクセシビリティへの関心の高さが伺えました。

アクセシビリティ向上に向けた各プロダクトの取り組みや今後の展望に加え、 WCAG 3.0 で採用が検討されている APCA という概念、さらに WebAim Contrast Checker の紹介などは、これからアクセシビリティに取り組もうとする人にとって非常に有益な内容だったと思います。

私も、見逃してしまったアクセシビリティテストのオンラインアーカイブが非常に楽しみです!!🥁

新しいデザインシステム「toly」が達成すること

https://tech-verse.lycorp.co.jp/2025/ja/session/1208/

本セッションでは、新しいデザインシステムについて紹介されていました。

「toly」では複数フレームワークに対応するためにWeb Componentsを採用しているそうです。

Web Componentsとは、独自のオリジナル要素を作成して再利用することができる技術です。たとえば、hiroya-uga要素などを定義して他のHTML要素と同じように使うことができます。
ReactやVue.jsなどのコンポーネント概念に依存せずに導入できる大きなメリットがありますが、振る舞いはネイティブのHTMLと同様のため属性には文字列しか渡せません。たとえばReactではクリックイベントハンドラを要素に登録したい場合、onClick propsに直接関数を渡しますが、ネイティブでは addEventListener() 関数が必要です。こうした仕様の差を補うために、tolyは各フレームワーク向けのラッパーコンポーネントを自動生成する仕組みが整備されているそうです。

なにより印象に残ったのは、しっかりアクセシビリティ品質に注目している点です。
tolyの開発時に、自分たちでアクセシビリティの要件を満たすように開発することを試みたそうですが、思った以上に大変だったと発表者の玉田さんは語っていました。

例として、APGの Data Grid Examples が1576行のJavaScriptで動いてることを挙げられていましたが、確かにネイティブなHTMLだけで実現できないUI(ウィジェット)をアクセシビリティを考慮しながら実装するハードルは低くありません。
知識がなければアクセシビリティを担保できているように見えてしまうこと、アクセシブルな実装は開発者の良心や心構えに依存してしまうことをリスクだとする意見も非常に共感できます。

そこでtolyでは、アクセシビリティ担保するための手段として zag.js を導入することにしたそうです。
zag.js は状態だけを管理するHeadlessなコンポーネントライブラリで、 Chakra UI の開発チームによって作られており、Chakra UI の headless コンポーネントライブラリ Ark UI の基盤にもなっています。

デザインチームとの連携も意識されていて、FigmaでVariablesが使われている場合はコンポーネント側でもCSS Variablesを使って管理しているとのことで、スタイリングの柔軟性を保ちながら連携効率も高めている点も大変参考になりました💭

日韓協業のために私たちが築いた: 8年のノウハウで効率アップのコツ

https://tech-verse.lycorp.co.jp/2025/ja/session/1199/

出前館では韓国チームのメンバーと協業することが多く、社内Wikiも日本語版・韓国語版が用意されていたり、自動翻訳の機能を利用して業務を行っています。
Slackでも自動翻訳Botが導入されており、ミーティングではオンラインで通訳さんが同席してくれます。

そうした環境下でも、残念ながら言語の壁が完全になくなったわけではありません。関係者一人ひとりの小さな思いやりの積み重ねが、コミュニケーションを成り立たせています。本セッションでは、日韓協業の経験が8年に及ぶミヒャンさんが、これまでに培ってきた実践的なコミュニケーションノウハウを紹介してくれました。

たとえば、次のような内容が語られていました。

  • 韓国メンバーのSlackのメンション名が「Slack ID(日本語+ハングル+呼んでほしい名前)+予定」というフォーマットに統一されている( 例:hiroya.uga(ウガ / 우가 / UGA)03.07 OFF)
  • Zoomの背景に部署や役割などを英語で表記しておく(参考: ABC Virtual Background MakerGitHub: line/abc-virtual-background-maker
  • 通訳さんがいる時は最初に名乗る意識を持ったり、ゆっくり話す心がけをする(例:「UITの宇賀です。〇〇について質問していいですか?」)

普段当たり前に実践していることでも、こうした些細な意識の違いが25%も生産性に影響を与えるそうです。

翻訳しやすい日本語を意識したり、Wiki名には英語を併記したり、日本語から生まれた社内の韓国語専門用語の一覧を作ったり…。毎日10分ずつ理解にかかる時間が節約できれば、年間で42時間も削減できます。小さな親切がみんなの時間と手間を減らすことにつながり、コミュニケーションの質も向上します。

「近づこうとする努力が大切」という言葉も非常に印象的なセッションでした。

おわりに

二日間にわたる大規模イベント、Tech-Verse。Day2だけの参加でしたが、技術カンファレンスへの参加は好奇心や向上心を強く刺激されますね。

AfterpartyではLINEヤフーのアクセシビリティに取り組んでいる方々とも会話ができて、非常に有意義なイベントでした。

Tech-Verse 2025の配信アーカイブは、YouTubeLINEヤフー Techチャンネル にて公開されています!
これまでのアーカイブTech-Verseチャンネル で公開されていますので、合わせてチェックしてみてください👀✨

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最後までお読みいただきありがとうございました!